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「調停委員が、こちらの話をきちんと聞いてくれないんです!」という話はよく聞きます。いったい何が原因で、どのように対処すべきなのでしょうか?
離婚調停をこれまで数多く扱ってきた弁護士からみた解決法をお教えします。
調停委員は、話をまとめるのが仕事です。成績などがあるわけではありませんが、話をまとめる=調停を成立させることが多い調停委員は裁判所からすれば優秀とみられますし、話がまとまらない=調停が不成立になることが多い調停委員は、優秀ではないとみられます。
つまり、調停委員にとっては、「どのような内容で話がまとまるか(内容が妥当かどうか)」よりも、「話をどうやってまとめるか」に力を注ぎがちなのです。
話をまとめようとすると、双方を押さえにかかりがちです。
たとえば、妻が養育費10万円を主張し、夫が養育費5万円を主張している場合に、妻に「うんうん、確かにそれだけ必要だよね」と共感し、夫にも「うんうん、確かにそんなに払えないよね」と同情していると、いつまでたっても話はまとまりません。
むしろ、妻には、「10万円なんて高すぎますよ。審判になってもそんなの通らないよ。せいぜい7万円もらえればいい方じゃないの」と言い、夫には、「5万円なんて安すぎる。審判になったら8万円くらい言われてもおかしくないよ」と言って、お互いを抑えた方が話はまとまりやすいのです。
全ての調停委員がそうとは限りませんが、そのような傾向があると思われる調停委員は散見されます。上記のようなケースですと、妻側も夫側も、「調停委員は自分の話を全然聞いてくれない。味方になってくれない。」と感じるわけです。
したがって、調停委員とはそういうものだ、という前提意識をもって、調停に臨まれた方がよいと思います。
調停の際によくあるのが、「自分の話はあまり長時間聞いてくれないのに、相手の話している時間(=自分の待ち時間)の方が圧倒的に長い」ということで不安になるケースです。
結論からいえば、待ち時間の方が長くても、全く不安になる必要はありません。
あなたの話がわかりやすくかったり、調停委員からみて妥当な内容であれば、聞き取りはスムーズになりますし、そうすると時間は短くなります。
他方で、話がわかりにくかったり、無茶な内容を言ったりしている場合には、調停委員が必要な事項を聞くのに時間がかかったり、無茶な主張を収めさせるために時間がかかることが多いのです。
ですので、相手の方が話している時間が長いからと言って不安になる必要はなく、むしろ自分の話はよく理解してもらえているから時間が短いんだ、と考えてよいと思います。
また、待ち時間全てが相手の話を聞いている時間とは限りません。調停委員同士で打ち合わせをしていたり、裁判官を交えて評議をしていることもよくあります。
特に、裁判官との評議については、裁判官の人数が少ないため、調停委員が裁判官と評議するために何十分と待つこともあります。
調停委員は、必ずしも法律の専門家とは限りません。また、裁判や審判になると調停委員は担当しませんから、調停委員の意見や見通しは、必ずしも適切とは限りません。先ほども述べたように、話をまとめるために、敢えて目の前の当事者に実際よりも厳しめの見通しをほのめかすこともあります。
調停委員の意見が本当に正しいのか知りたい場合には、次回調停期日までの間に、弁護士のところへ相談に行き、調停の経緯を説明してアドバイスを受けるべきだと思います。
(離婚)調停の経験が豊富な弁護士であれば、ある程度これまでの経緯や現在の状況を聞けば、調停委員の意見が正しいのかどうかを判断することができる場合が多いです。
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